フルーヴピアノ教室

「私は、決して【優しい先生】ではありません」

突然こう申しては、驚かれる保護者の方がいらっしゃいます。
しかし、体験レッスンを受講され、フルーヴピアノ教室へのご入会を検討していただいてる段階で、皆さまにお伝えしています。

もちろん、お稽古を始めたばかりであったり、小さな園児の方へは甘く判断する場面は多くあります。




そこで、どう言った点で【優しくない】のかはしっかり説明しております。

①レッスンにおいて、最低限の課題はきちんと行う
②発表会など本番前は、細かいところまで指導させていただく
③ピアノ、楽譜等大切に扱う



①レッスンにおいて、最低限の課題はきちんと行う
お子さまは気分にムラがあるのは当たり前です。小さな子ほど、尚更です。
疲れている時や、なんとなくやる気が起こらない日は大人だってあります。
しかし、この先レッスンに限らず気乗りしないことは多々あります。
「やりたくない」の一言で終わらせてしまっては、何事も続きません。

かと言って、無理矢理やらせてはレッスンを嫌がってしまいます。
なので、私から「最低限これだけはしなければならない」課題を提示し、お子さまの「これだけはできる」課題を教えてもらいます。
そこで、双方納得できる点を挙げて取り組んでいます。ただし、課題を終えるまでレッスンは終わりません。


②発表会など本番前は、細かいところまで指導させていただく
ご入会前に限らず、在籍される皆さまへは発表会開催をお知らせする段階で毎回お伝えしております。
発表会やコンクールなどの本番は、お客さまに聴いていただく場です。いつものお稽古のように、演奏中に私が手助けできる場面はありません。
一人で舞台に立ち、一人で終えなければなりません。緊張感も違い、日頃の練習成果が良くも悪くも表れます。
演奏について（曲想、フレーズの終わり方、強弱、手の形、鍵盤からの手の離し方など）はもちろん、舞台でのマナーや客席での聴き方など、多くのことを学ぶ良い機会です。
普段のお稽古では伝えていないことを、多く指導する必要があります。

③ピアノや楽譜等、大切に扱う
ピアノは持ち運びができません。レッスンであれ発表会であれ、その場にあるピアノを弾かなければなりません。
つまり、自分だけのものではなく大勢の方と使うもの。大切に扱わなければいけません。

また、楽譜は自分の「頑張った証」と考えています。
初めは簡単な曲だったものが、どんどん楽譜が進めば難しくなり、できることも増えてきます。
楽譜は、そういった頑張ってきた成果であると考えています。見返した時に懐かしく思えるよう、大切に扱うよう指導しています。





ピアノに限らず、お稽古はボランティアではありません。
保護者の方からお月謝を頂戴し、大切なお子さまをお預かりし、お稽古を通してお子さまの長い人生に携わっています。
コンクールや専門的に学ぶつもりがなくとも、ピアノに親しむためのレッスンであっても同じです。

「主役」はお子さまであっても、「指揮」は私が取ることと決めています。




幸いなことに、保護者の皆さまにはこの方針にご理解いただき、生徒の皆さまもレッスンに励んでいます。
ピアノのお稽古を通して、ピアノの技術だけでなく様々なことを学んでいただきたい、その思いでレッスンをしております。



発表会も控えております。引き続き、精一杯指導してまいります。